2015年6月24日水曜日

越境プレーヤーから越境マネージャーへ

今回の通訳で考えたこと。


恐らく、大半のマネージャー(エージェント等の会社を含む)は、プレーヤーほど物事の中身を理解しているわけではない。


この講座で言うところの「当業者と渡り合えるだけの知識と思考力を持っている特許翻訳者」と同じだけの力を持っている人は、思っているほど多くはないのではないか。

なので裏を返すと、当業者と渡り合えるだけの知識、思考力、表現力を持っていると、当然翻訳・通訳のプレーヤーとしてもレベルが上がるし、プレーヤーを飛び越えて、広い意味でのコンサルティング業務を、高度なレベルで提供できるようになれる、という仮説(想像)ができた。


プレーヤーとマネージャーの役割、必要とされる能力は異なっているのだろうし、プロ野球や会社の中ででも、名選手が必ずしも名監督になるわけではないし、やり手の営業マンが必ずしも高給取りの中間管理職になるわけでもない。


ただ、講座で言われているように、プレーヤーもマネージャーも、「置換屋」のままでいると、今後は死滅してしまうのだと思う。マネージャーの立場になるにしても、そこで必要なのはお互いのコミュニケーションを円滑にする「翻訳力」であるのは間違いない。


今回の仕事で現場に入ってみて、現場で起こっていることと上層部(下請けの自分の上にいる人)との間での情報量の差などについてリアルに知ることができたし、自分に足りないことについても、現場で知ることができた。

なので、引き続き一流の特許翻訳者として、つまり「越境プレーヤー」としてレベルを上げつつ、その次は(まだ漠然としているが)、トップレベルの「越境マネージャー」を目指すのが良いのだろう。


恐らくこの講座を受けていなかったら、ここまで考えることはなかっただろう。
(ただ以前から、外見はしっかりしたツラしてて、実は結構テキトーな人なんだな、という風に仕事を通して感じることは多かったので、ある意味一つの止揚にたどり着いたのではないか、と思っている)


うーん、時間がいくらあっても足りない…




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