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2017年6月21日水曜日

夢破れた者たち

YouTubeでしょっちゅう見ている、将棋実況のアゲアゲさん




なんですけれど、この前地上波に登場されたらしいですね。


世間の藤井聡太フィーバーに関するもので、アゲアゲさんはプロの一歩手前でその道を諦めざるを得なかった方で、将棋界の厳しさについて話したようです。






自分は奨励会に入ったこともありませんが、将棋プロの世界は順位戦などを通して知ることも多く、尋常じゃない厳しさなんだろうな、とは思います。


そして、こういう世界でしのぎを削ってきた人を見ていると、自分なんてゴミレベルだな、と思いますね。


まあ、自分はへたれなんでガチ勝負の世界に身を置き続けるのはどう転んでも無理だと思いますが、それでもやっぱり、根っこは勝負師なんだと思います。



2017年4月22日土曜日

3月のライオン第一巻(Kindle版)が4月26日まで無料で読めます



これは嬉しいですね。


読み始めてみましたが、なるほど、女性の視点からの描写もあってこれは面白い。


しかし、プロ棋士の監修とはいえ、作者さんもよく勉強されていますね。




2017年4月17日月曜日

これってネタバレじゃ…

14歳藤井聡太四段、連勝記録13 NHK杯1回戦


この将棋はテレビ放送のもので、毎週日曜に放送されているんですけれど、ニュース読むと「4月17日に行われた」と書いてあって、「17日って月曜だし、16日の間違いじゃないの?」って思ったんですけど、


公式ページ見てみたら、この対局の放送日は5月14日とのこと…。



普通、テレビ放送棋戦は収録から放送までラグがあるので、先に結果が分かっていてもOAされるまでは結果がニュースになることはないんですが…


今回は5人目の中学生棋士の対局だったので、連盟もニュースにしていいと公言したんでしょうか。


ただ、OAで結果がどうなるかを気にしていた人が多いはずなので、ここでニュースにしてしまうのは個人的には残念な思いも…。


しかし、自分の半分の年齢の人がこうやってプロになっているのを見るのは、なんかもう別次元の話ですね。




2017年2月22日水曜日

将棋に学ぶ



今日は将棋関係のKindle本を大人買いしてざっと読んだ。


最近この類の本は読んでいなかったけれど、やっぱり学ぶべきことが沢山ある。人は生きる上でどうあるべきか、とかどんな哲学を持つのがいいのか、とか勝負や他人に対する姿勢、といったこと。


囲碁はしないのでこういう本が沢山あるのかはよう分からんのだけど、麻雀とかも同じで、勝負の世界に身を置いている人の覚悟と姿勢は、特許翻訳云々というよりも、もっと「人として」どう生きるのか、ということを学ぶ上で恰好の題材だと思う。


最近サイエンスの世界に身を置きすぎて、こっちがおざなりになっていたと反省。



2017年2月8日水曜日

和訳と英訳、居飛車と振り飛車

僕は将棋をやっているんですけど(今でも時々やる)、


攻めの主力である飛車を、元々の位置(盤の右側)のままで使う「居飛車」と、左側に移動させて(振って)戦う「振り飛車」という戦法に、大きく分けることができるわけです。


僕は最初に覚えた戦法が振り飛車なので、ずっとこれを使ってきたわけですが、


当然ながら、お互いに飛車を振る「相振り飛車」とか、お互いに居飛車で戦う「相居飛車」という戦型もあるわけです(本当の戦型は、もっと細かく分かれますが)。


自分の場合、自分が振り飛車、相手が居飛車、の形(これを対抗型と言います)は好きなんですが、自分が居飛車、相手が振り飛車の、対抗型の反対側を持って指すのはあまり得意ではなく(でも指しやすいので好きではある)、相振り飛車はもっと苦手(お互い振り飛車党だったら避けては通れませんから)です(相居飛車は基本的に指しません)。



が、対抗型の両側を持って指してみるというのは、案外勉強になることも多いわけです。


例えば、振り飛車は駒を捌いて戦う、というのが戦法の思想の根幹にありますが、

居飛車は、普通は玉の守りが振り飛車より薄いので、普通に捌き合いになると不利になってしまうことが多い。

もちろん、穴熊という最強の囲いもありますが、普通は玉の囲いは相対的に薄いので、振り飛車の捌きを封じる、つまり押さえ込みを狙った指し方をすることも多い。


そして、これって両側の陣形を持って戦わないと、その思想というかヒントは分からないわけです。


普段振り飛車側を持って指していても、居飛車側を持って指すと自分の陣形の短所がもっとはっきり分かったり、相手の弱点も分かりやすくなったりします。


あるいは、どちらの戦型を持っても使う手筋は同じだったりするので、共通点も多い。


そういう意味では、自分はもちろん「振り飛車好き」なんですけど、居飛車側を持つことで新しい世界が見えることもあるし、勉強になることも多い。

なので、僕は基本的に和訳案件しか受けていないんですが、もっと視野を広げるために、英訳にももっと本腰を入れて取り組むのもいいかなあ、と思ったり。


将棋と同じで、反対側を持っても、普段持っている側で養った力をそのまま使うこともできるし、反対側を持って気づいたことを、普段の側に取り入れることもできだろうし…というのが読みなんですが。


問題は、そこまで投入できる時間とエネルギーを捻出できるのか、ということなんですが…


いや、でも「反対側から見てみる」って大事だと思うんですよ。


昔のプロ棋士は、対局相手の後ろ側に移動して相手側から局面を見ることもしていたようですからね。



2016年2月28日日曜日

A級順位戦最終局大盤解説会(続き)



というわけで、足を運んだのは大阪の福島にある「関西将棋会館」




大盤解説が始まるのは18時半からで、受付が18時から。

時間を勘違いして1時間くらい早く着いたので、お金を払って将棋道場で一局指してきました。

まさか勝つことができるとは思っていませんでしたが、案外覚えているもんだなあ、と思いました。



大盤解説の様子。


最終局は、10人で5局が一斉に行われ、

その進行を、この盤で再現しながらプロが解説。


ちなみに、対局自体は全て東京で行われ、

大阪では、この解説場の上の階でプロ棋士や奨励会員が大勢集まって検討、

そこから数人降りてきて、ローテーションで解説、というものでした。






いちおう、正式に「解説者」となっていたのは上の四人で、

一番左は、「怪物くん」こと、元竜王の糸谷哲郎八段
(竜王というのは別のタイトルで、これが唯一全員が争え、新四段で挑戦可能なので、「一番強いタイトル」とも言われています…)

その左は、千田(ちだ)翔太五段。

今年のNHK杯戦でベスト4に進出しています。

その左は、北浜健介八段。

今年のNHK杯で、あの羽生さんを撃破しました。


そして一番右が、室田伊緒女流二段。
今日のような解説会に引っ張りだこの、将棋界のプリンセスですね。
囲碁界の帝王、井山裕太さんが元夫で、昨年末に離婚されたよう…。

(めっちゃ個人的な話ですが、井山さんも室田さんも自分と同い年で、自分にとっては理想のカップルでメンターにしてたので、離婚の話はめっちゃショックでした。お互いに多忙を極めてすれ違いが多くなっての結論と言うことで、円満離婚?だったようですが…)


その時はなんとも思いませんでしたが、今こうやって書いていると、蒼々たるメンツですよね(笑)


(たぶん、将棋を知らない人には全く理解して頂けないでしょうが…)



解説会に来て良かったのは、その熱気でした。

プロの掛け合いも面白かったですし(これはたぶん、関西なんだからでしょう)、

実際の進行でも、手の意味を説明されて解説がさらさらと進んでいくと、「そこまで考えているのかあ…」「そんな手があるのかあ」と、驚きと感心の連続。


将棋の進行そのものは、ニコ動でも配信されていたようですが、「現場」に足を運んで空気を味わうことって大事ですね。

(自分なりに読み手を考えて、プロの考えと照らし合わせられるのもよいのかと)


午後9時くらいに「後手必勝」と言われていた、挑戦権争いの直接対局がもつれてドラマが起きたり、

渡辺さんのカッコいい「読み切り」の差し手や、

屋敷流二枚銀、

残留の危機に途中ありながら、前局、そして最終局を連続で勝ちきって残留を決めた広瀬さんと、


観戦していて胸が熱くなる時が多かったですし、自分もこれくらいやらないとなあ、と改めて発奮材料になりました。


(昔から応援している久保さんが降級になってしまったのは、非常に残念ですが…)


ちなみに、このブログは将棋会館近くのホテルで書いています。


本当は終電で帰ろうかと思っていたんですが、その時間が午後10時台で、さすがにこの時間に帰るのはどの決着も付いていないので意味ないやろう、と思い、直前に変更したわけです。

久しぶりに午前1時半くらいまで起きていましたが、将棋を朝からしてこの時間まで戦い続けるプロってすごいなあ、と、始めてその壮絶さを体感しました。

(ほんとうにどうでもいいけど、30代、40代になっても月に数日こういう日があるって、将棋のプロって気力・体力がないとやっていけませんね…。健康に悪そうですけど)




自分は深夜12時をまたいで起きていることはまずないですが、

年に一度の大盤解説なら、毎年きてもいいなあ、と思いました。

(まあ、今年は最終局まで挑戦も降級も決まっていなかったので、面白さがあったとは思うのですが)



今日は、渡航手続き書類を作りながら、持ってきた民法案内や新書を読もうと思います。



A級順位戦最終局大盤解説会(将棋)


先日の温泉に続き、

昨日の夜は大阪で、将棋のA級順位戦最終局の大盤解説に行って来ました。

(ここ二週間くらいは、仕事を抑えめにして自分のやりたかったことをひとまずやっています)


将棋には、順位戦という制度がありまして、これは細かく説明するといくら時間があっても足りないんですが、


簡単に言えば、「序列を決める戦い」です。


将棋の世界は典型的なピラミッド構造になっていまして、


一番上が名人(今はかの羽生さん)

その下に、トッププロ10人が所属できるA級

その下には、「鬼の住処」と呼ばれる、13人前後のB級1組

その下には、B級2組

その下にC級1組

更にその下に、C級2組

というレイヤーが、マズローの欲求構造のように、きれいなピラミッドになっています。


将棋のプロになるには、「奨励会」という育成機関に所属をして、

年齢制限までに規定の成績を収めて「四段(=プロ)」にならないと、退会を余儀なくされるという仕組み。

奨励会の入会時には、段位は6級から始まりまして、

書道のように段・級が上がっていって、「三段」になれれば、プロの一歩手前「三段リーグ」に所属して、半年間かけて、16人の総当たり戦を行って上位2人のみがプロになれる、という世界。


四段になったプロはまず、C級2組から順位戦を戦います。

順位戦は一年の長丁場で、基本的に4月以降に始まり、2・3月に大詰め。

ここでも、各クラスで上位2~3人のみが「昇級」でき、年度が変われば次の順位戦を戦います。


すごく簡単に言えば、将棋界のトップの証である「名人位」への挑戦権を争えるのはA級の10人のみ。

なので、C級2組から将棋人生を始めたプロは、名人位に挑戦するには少なくとも5年間かけて順位戦を勝ち上がっていかないと、最高章のタイトル戦を戦う資格は得られないことになります。


(なお、将棋には他にもタイトル戦が複数あって、これらは順位関係なく勝ち進めれば、理論上は挑戦することができます。)


で、A級順位戦というのは、選ばれしトップ10人が名人戦挑戦権をかけて、総当たりで一年掛けて、9回戦います。


この戦いが「順位戦」と言われる所以は、トップ10人(そして順位戦に参加しているプロ棋士全員)には、1位、2位、3位…と、まさに「順位(序列)」が与えられるからでして、

トップ10人と言えど、その成績によって1~10位が決まるわけです。


で、順位戦が面白いのは、その順位1つが、昇級降級に関係するからなんですね。


各クラスで2~3名昇級者が毎年出る、ということは、「同じ人数だけ降級者もでる」ということに他ならないわけですが(B級2組以下は本当は違うんですが、ここでは便宜上同じとします)、

その降級枠が、順位1つの差で決まってしまうと言う、シビアな世界。


例えば今回のA級で言うと、

8回戦(最終局のひとつ手前)の時点の成績が下の人は4人。

その成績は、2勝6敗、3勝5敗で、

最終局の対戦の組み合わせと対戦結果で、最終成績が決まるわけです。

説明を簡単にするために、上の成績四人が最終局を終えて、全員3勝6敗になったとします。

(これより成績が悪い人はいない)

この場合、二人の降級枠をどうやって決めるのか、というと、「順位」になるわけです。


例えば、上の四人の順位戦での序列が

2位、4位、6位、8位


だったとすると、同じ成績で並んだ場合は、下の二人(この場合6位と8位)が、自動的に降級。


で、最終局の結果の組み合わせ次第で、順位と成績の組み合わせに複数の場合が生じ、

それが分かるまで、自分が降級になったのか、そうでないのか、というのが本人には分からない、というのもまた、順位戦の「醍醐味」なのです。


例えば、自分が勝っても、他の二人が共に勝つと自分は降級、とか、

自分が勝って、Aさんが勝ち、Bさんが負け、だとBさんが降級とか、

自分が勝って、Aさんが負け、Bさんが勝ち、だとAさんが降級、とか、


とにかく、複雑な場合があるわけですね。



おまけに、将棋の対局ってイメージが分からないかも知れませんが、A級順位戦の場合、二人の持ち時間が各6時間(6時間、考えられるということ)、

対局開始が朝の10時で、終局は午後11時~午前2時くらい、という、まさに「長丁場」。


こういうこともあって、毎年A級順位戦の最終局が行われる日は「将棋界の一番長い日」と言われるわけですが、


要するに、この日の一斉対局の解説が行われるので、行って来たということです(笑)


長くなってしまったので、次の記事に移ります。

2015年12月17日木曜日

ビジネスのネタ、じゃないけれど…






いつか「将棋実況」という動画をYoutubeで見つけて以来、集中力が切れたときや頭が働かない時には、テキトーに見ることがあるんですが、


マネタイズ云々の話の前に、圧倒的な量の動画(実践対局)を撮影して、最後は専用ソフトで検討しているのは、すごい。


レバレッジ講座で言うところのビデオセミナーと似たような立ち位置なのだろうけど、


広告も付いているし、幾ばくかの収入にはなっていると思う。


この運営者は何者か知らないけど、昼間仕事しながら夜や休日に対局して副業みたいなことは、実際できるんじゃないだろうか。(簡単な講座を自分でされているようでもあるし)


確かに、将棋を指しながら自分がどう考えているのか、というのを話すと、力も付くし視聴者にとっても勉強になるだろう。


この発想はなかった。


ただ、30秒将棋である程度解説しながら自分で将棋を指すと、殆ど手が読めなくなってしまうのだろうな…とは思う。







2015年12月6日日曜日

厚みを築く


将棋の戦い方には、大きく分けて三つがあります。


一つ目が、白兵戦の切り合い。


二つ目が、堅さ。


そして三つ目が、厚み。



「切り合い」は、飛車角や桂馬が飛び交って、玉が薄い中で「肉を切らせて骨を断つ」指し方。


「堅さ」は、穴熊先方に見られるように、玉の周りに金銀を密集させて(おまけに戦場から遠い)、「自陣に手が回らない」ことを生かして、少々無理気味の攻めでも無理やり繋げて、勝ちきる指し方。


そして三つ目の「厚み」。


これは説明するのが難しいんですが、とりあえず下の画像を見て下さい。





この先手陣(手前。漢字が逆向きになっていない駒)ですが、「前に盛り上がって」いる感じが分かると思います。


金銀の密集具合も目につくと思いますが、それ以上に「相手を押しつぶす」ことで勝つことを主眼に置いています。


この「厚み」の勝ち方がいいところは、「勝ちやすい」というよりも「負けにくい」ところ。


正直、先手陣の玉周りの囲いは、それほど固くはないんですが、


いざとなれば、玉を金銀の近くに移動させて、手が届かないようにすることもできます。



将棋の駒は殆どが「前にしか進めない」ので、玉がスルスルと上に逃げていくと、すごく捕まえづらいんですね。


「厚み」のある陣形は、「堅さ」とは違って「駒同士の間に、空間がある」ことが特徴です。



ちなみに、穴熊とは以下のような陣形です。





小さくて申し訳ありませんが、


玉がお互いに端に寄って、ちょっとどうやって手を付ければいいかが分かりませんね。


これが「堅さ」ですね。



堅さを生かした将棋もありますが、





ぼくは現役で将棋をしていた頃、圧倒的に「厚み」を築いて戦うほうが好きでした。


駒も戦場から離れていないですし、金銀の連結も良くって玉周りに空間もある。



「勝ちやすさ」を追求するより、「負けにくい」形を作って、相手の力も利用しつつ、時間をかけて勝ちきる、


というほうが性に合っていたんだと思います。


(それに、この戦い方で勝利を味わうと、やめられなくなります笑)





特許翻訳やビジネスの複合でいうと、取引先が数社あって安定的に仕事が来る、得意分野が幾つかあって、周辺分野との複合案件にもある程度対応できる、ネットビジネスも合わせて、幾つかの収入源を確保している、という状態ではないでしょうか。



これからは金銀の連結を良くしつつ、空間も適度に確保して、一層厚みを築くことに注力します。







2015年11月15日日曜日

長考に好手なし



という言葉(格言?)が将棋の世界にある。


たぶん、将棋にあるってことは囲碁にもあるんだろうけど。



名人戦や順位戦など、持ち時間が長い将棋は8時間とか9時間、一人が使えるのだけれど、


時には、1時間とか2時間、指し手を考えるのに時間を使う棋士もいる。




が、そういう時は多くの場合、手を考えているというよりは「手に迷っている」のだ。



例えば、指し手Aと指し手Bで迷っているとして、いろいろと先を読んでいる間に、「指し手C」も思い浮かんで、更に考えてしまう…ということもある。


これはある意味、「時間があるからこそドツボにはまってしまう」ことなわけで、例えば一手1分未満や30秒未満の練習将棋だと、そこまでは考えられないから、ある意味「決断良く」指せる、というのがある。




これは特許翻訳をしていても思うことなのだけど、翻訳を進めていて時々、「ドツボ」にはまってしまって先に進めなくなることがある。

自分が知っている幾つかの切り口で考えても分からないことがあって、こういう時はいたずらに時間を費やしてしまう。
(ビデオでも、「一文を訳すのに30分や1時間考えてしまうこともあるけれど」とは言われているが)



こういう時って多くの場合、思考がこんがらがっていて、一度席を立ったり、時間を置いたりすると氷解することも多い。


仕事をしていると、納期まで余裕がある時に分からないことがあると逆にしんどくて、他の仕事を抱えていないとか、外出予定がないとか、使える時間が多いと、変に深みにはまってしまいそうなのである。


だから最近は、ペンディングしていた文章と向き合う時も、時間を区切るというか、「この時間までに決める」みたいなことを自分のルールにしている(納期が迫ってから見直す、とかもある)。

時間制限がある方が、火事場の馬鹿力というか、脳が覚醒してシナプスの繋がりが強くなる気がしている(あくまで自分の場合の話で、しかも感覚的な話)。



そういう意味では、トライアルの時も、変に時間が沢山あると、いろいろ調べすぎて分からなくなることが沢山あったな、と、今日のビデオを見ていても思った。
(もちろん、いろいろ調べた内容が、時間差を置いてSOM化されるというのもあるけど…)



ただ、トライアルを2時間というのはちょいと厳しいな。今まで、48時間以内というのは経験したけれど。




2015年9月22日火曜日

将棋と特許翻訳は…

やっぱり似ている。


勉強してもすぐにレベルが上がらないところとか。


定跡覚えても、詰め将棋を解いても、すぐに勝てるようになるわけじゃない。


将棋に関して言うと、最初の方は本当に定跡丸覚えだった。だから定跡を外れるとなすすべがないという(笑)

もともと、序盤でポイント稼いで逃げ切って勝つタイプだったけれど、駒がぶつかってからがとても弱いので、これではあかんと思って中盤、終盤のねじりあいでの力をつけることに主眼を置くようになった。


そうしたら、勝率が上がった。


やっぱり、駒がぶつかってからが強くないといけないと思うし、それからは「攻め合いどんとこい!」と、どっしりと構えられるようになった。



特許翻訳も同じでしょう。

岡野の化学をベースに勉強していることは、仕事とは直接関係ないことが多いので、「ほんまにこれって役に立つのか?」と思うことが多いけど、たぶんそのうち点が繋がるときが来るのだと思う。


将棋もそうだけど、二度と同じ局面なんて基本的に出てこないので、筋を良くする、エッセンスをつかみ取る、その辺りをどんな局面でも出せるようにレベルを上げていかなければならない。


まあ、終わりがないし、すぐに結果に結びつかないから面白いとも言えるけど、それだからこそ途中で辛くなってしまうのも事実。

短期中期である程度「積み重なった感」を出すのも重要だと思う。それをどうすればいいのか、っていうのが課題だけれども…




2015年8月30日日曜日

超持久戦

将棋(囲碁やオセロもですが)って当然、一手ずつしか指せないわけですが、


ここ数か月、自分は一度に3手くらい指そうとしてしまっていたんでしょうね。


トライアルに数社合格して、仕事も頂けるようになってきた。


駒組みが進んで、以前よりも戦える陣形が整ってきたわけですよ。


ただそこで、一気に局面を有利に進める手順をいろいろと考えてしまった。


駒組みが熟していくと、横歩取りのハメ手みたいに、一気に王手飛車がかかるようなことってないわけですよ。


だから、細かく歩を交換するとか、銀のポジショニングを変える、とか、こういう時こそ、陣形を更に良いものに組み替えていかないといけないわけですよ。


ただ、そこで先を急ごうとしてしまった。


数週間前は何事もなかったようにやっていましたが、今になると、仕事をしながらトライアルも受けて、更に勉強っていうのは、さすがにしんどい。


自分は結構睡眠をとらないと疲れが取れないタイプなので、8時間くらいは寝ないとパフォーマンスが下がる、っていうのもあると思います。


だから、ここ数か月で、まずまず組みあがった陣形を壊してまで、駒を先に進めようとしてしまったんですね。


最近疲れが取れないのも、そういうのがあるんでしょう。(精神的な疲れは寝てもとれない、ってビデオでも言われていましたし)


先の記事にも書きましたけど、やっぱり管理人さんに煽られて(?)、講座12か月目くらいには、15円前後のレートで合格して、いい報告をしないといけない、って自分で自分を急かしてしまったところがあったと思います。


ただ、それなりに取引もできるようになって、仕事から学べることも多い状況なので、


これからは当面、第二の陣形整備に専念したほうがいいのかな、と思っているわけでして。


さすがに、せっかく作り上げた玉の囲いを崩してまで敵陣突破を目指すのjは良くない。


会社勤めの方向けに「(知財関係の人たちは)今ある環境は大事にして下さい」と言われていますが、それは何も会社員に限ったことではないんでしょう。

トライアル合格までは1日15時間くらい机に向かっていた時もありましたが、

さすがにいまそれをすると、(トライアルやジョブでは仕込みの時以上に神経を使うので)、身体が持たなくなりそう、


というのが、ここ数週間の反省でした。


今は更に、駒の細かいポジショニングを変えていく時期なのだと思います。


そして相手の力も利用しつつ、駒がぶつかり始めたら、上手く捌いていく。


「現状維持は後退に同じ」という言葉がありますが、

自分の場合、今ある環境をもう少し大事にして、長い視点で駒組みを続けていった方がいいんじゃないかな、と思うに至りました。


それでも、先に進みたい気持ちはあるんですけどね。


ただ、先に進むあまり陣形が崩れるのは本末転倒なので。


今一度局面を見渡して、どの駒をどう動かしていくのかを考えていくことにします。



そういえば、かの巨匠大山康晴は、こういう局面での差し回しが絶品でしたね。

離れ離れになった金銀を玉に周りに近づけていく。

どうやったらあんな差し回しができるのか、と思っていましたが、

個人的にはやっぱり、ああいうのが理想ですよね。「戦わずして勝つ」っていうのが。



自分も将棋では、急戦で激しく切り合うより、穏やかな流れの中で相手の力も利用してポイントを重ねて局面を少しずつ有利にもっていくほうが好きだったので(そして、長期戦になればなるほど力は発揮できると思っていたので)、あまり余裕ぶっこいていることもできないんですが、焦らずに駒組みを進めていこうと思います。

ちなみに自分の将棋は、どちらかというと相手の攻めを丁寧に受けて切らすほうが多かったです。

と金を作ってじわじわ指していく方がいいんですよね。



ただ、将棋雑誌で読んだのは、羽生さんが強いのは「この局面ではこう指すべき」という解に、自分を持っていけるところなんだそうで。


普通の人は、自分の好み(嗜好)を元に指し手を考えて、自分の指し手に局面を合わせようとしててしまいがちなんですが、羽生さんはそうじゃなくて、局面に自分の手を合わせるのが上手いらしい。

だから羽生さんは得意戦法がなくて、何でも指せるし、何を指しても強いんですよね。


まあ、羽生さんから学べることは多いんですが、タイトル戦とかでちょっと勝ちすぎなので、もうちょっと別の人が勝ってほしいよな、とは思います。




2015年8月23日日曜日

新手一生と新手一勝

これまた将棋の話。


かつて、「新手一生」と言われた時代があった。


従来どちらかが不利、と言われている局面で新しい手を見つけると、その対策が講じられるのに時間がかかるので、一生勝ちまくれる、というような意味。


しかし技術進歩と情報伝達が早くなった今日では、新しい手を指してもその情報が瞬時に棋士の間で拡散して、ソフト(将棋ソフト)を使って対策を検証し、咎められることが多くなった。


なので、「新手を編み出しても稼げるのは一勝だけ」という揶揄もこめて、現在ではこの「新手一勝」という言葉が使われている。


20年くらい前に一世を風靡したかの「藤井システム」も、優秀な対策が現れて現在はほぼ絶滅している。



で、新手の話で思い出したのが、昔読んでいた将棋雑誌にあったプロへのインタビューで、「一局の中で本当に自分が指したい手が指せるのは、せいぜい5手か10手。その中にどれだけ、自分らしらを表現できるかを突き詰めるのかが、プロだ」という回答があった。



どういうことかというと、

将棋の一局の手数はだいたい100~120手。

それは自分と相手が交互に指すので、自分が指せるのは実質50~60手。

そして、その中でも序盤の数十手は「定跡」といって、「これまでの実例から、こう指すのが良い(均衡が取れて不利にならない)」というレールがある程度決まっていて、

かつ終盤になると、相手玉を詰ますのに、手順がこれまた決まっている(こう指さないと詰まない、ということ)ので、そこでも、「本当に自分が指したい手」はさせない、という。


なので、一局の中でプロが他のプロと違うことを証明できるのは、中盤から終盤にかけての10手くらいの中に、何を込めて表現できるか」なのだという。

(つまり、単純に飛車を打って、端にある桂香を拾うのに一手かけるのは、プロのあるべき姿ではないんじゃないか、ということだった。)



これもまた、特許明細書に似ていると思う。


特許明細書も仕様があって、従来技術の説明や先行文献の開示、実施例の表記などあるし、研究者が本当に特許の新規性を表現できるのは、「発明が解決しようとする課題」周辺の、わずか数ページだけなのではないか。(明細書には定型句も結構出てくるし、これは将棋で言う「定跡」と同じだと、今は思っている)


分析が不十分な感は否めないけれど、将棋も初手に始まり投了の局面で完結するし、明細書もその一枚で話が完結するので、一つのストーリーになっている、という意味では似ているのではないか。(翻訳で言うと、トリセツとかHPとか、そういうのはストーリーは明細書ほど強いものではない)。


だから、特許明細書って将棋の一局とおなじで、もともと従来の技術思想(定跡)や克服したい課題(この局面に持っていくとこちらが不利)があって、じゃあ特許の新規性(新手)を研究して披露してみます、という構造になっているのだろう。(もちろん明細書には、将棋にあるようなタタキ合いや、終盤詰むや詰まざるや、というのはなくって、かならず新手を披露した側が(とりあえずは)勝つようになっているのだけれど。)


そうすると、その特許を潰しにかかるのが、将棋で言う「新手対策」なんでしょうね。「この手に対してこう指すとこっちが有利になるんじゃね?」って考えるのでしょう。


とすれば、その特許が「新手一勝」になるのか、「新手一生」になるのか、というのは、弁理士の手腕にかかっているのかなあ。



読みの精度と大局観

今回も将棋にかこつけて。



将棋を指すうえで大事なのは、「読みの精度」と「大局観」の二つ、と言われている。


前者は、ある局面で具体的にどんな手を指していくと、どんな局面に移っていくのか、という、具体的な指し手の流れを正確に把握できる力。

相手の玉が詰むか詰まないか、自玉はどうか、といった局面の時に、

相手を詰ますことができるのか、それとも詰まない場合は、どの駒を渡してしまうとこちらが詰んでしまうのか、

中盤だと、この手を指すと相手がこう指して、数手後にこちらが駒得になる、相手の銀が死ぬ、から有利、


ということを、正確に読める力。



そして大局観というのは、ある局面(主に中盤)をぱっと見た時に(誰か別の人が指している将棋等において)、

この局面はどちらが有利なのか、ということを大ざっぱに把握できる力。


例えば、駒損をしているけれど、駒の働きはこちらのほうがいいから、こちらの方が有利、とか、

駒損だけれど、相手の玉にこちらの駒が迫っている(こちらが攻め続けていて、攻めが切れなさそう)から有利、


とか、そういう状況把握を、初見でできる力のこと。


羽生さんが恐ろしく強いのは、この大局観がとても優れているからだ、と言われている。


例えば、羽生さんの大駒が働いていないのに、急所にと金ができているから、羽生有利、とか。


羽生さんの強さは、そういう大局観を数手後(今盤面で見ている局面ではない)の状況できちんと把握できる力にあるのだと思う。


だから、相手が読んでいない手を指して、相手は「その手はこちらが有利になるのでは?」と思っていたけれど、よくよく読んでみたら、そうではなかった、ということが起こる。





で、特許翻訳も将棋に似ているというか、この「読みの精度」と「大局観」が求められるのではないだろうか、ということだ。


前者は例えば、製薬絡みの化学案件で複雑な化合物が出てきたときに、

どこが複素環になっているのか、どこに不飽和結合があるのか、どこの官能基がどのように入れ替わる(選択肢が存在する)のか、というのを、明細書をなぞって読めることであり、


後者は、明細書全体を読んで、こういうところに発明のキモや新規性があるのだ、ということに気付けること、こういう作用をもたらすのは、この官能基が持つ機能(親水性とか立体障害とか)に依るものなのだろう、ということをざっくりとイメージできること


なんだろうと思う。



で、将棋でもそうだけれど、最初は「読みの精度」を磨かないと、大局観は養えない。


場数をこなす、というか、何度も将棋を指して、読む訓練をして、精度が増してくる。


自分はこの講座を始めたころ、あまりに細かい部分に拘泥してしまった、というか、化合物のどこの構造がどうなっているのか?とか、多層構造の部材がどの順で並んでいるのか?どの部材の間に、別の部材を入れることができるのか?ということをきちんと理解することに時間を費やしていた、と思う。


ただ、そういうことをノートに自分なりにまとめたりしていたから、最近ようやく、「この官能基がこういう機能を付与しているのかな」とか「この部材のこういう性質があるから、今までの課題を克服できるようになるのかな」ということを、ぼんやりながら考えて明細書を読めるようになってきた。


だから案外、細かいところをある程度正確に理解する訓練を始めの頃にしておいたほうが、いいのかなとは思う。しかも化合物の構造を書いて理解する場合、理系知識がどうこう、というよりもパズル感覚が必要なだけだと思うし。



今日散歩しながらいろいろ将棋のことと特許翻訳のことを考えていたので、もうちょっと書いてみようと思う。



2015年8月21日金曜日

将棋と特許翻訳

高校卒業くらいまで、結構将棋にのめり込んでいた。

小学校高学年の時に祖父に教わってからのめり込んでしまったわけだけど(今はもっぱら観るだけ)、


将棋と特許翻訳は、どことなく似ている。


自分はたぶん、将棋をすることで「自分の頭を使う」訓練ができたのだと思っているけれど、「先読み」と「筋道を立てて考える」っていうのは、特許翻訳でも必要。


いつかのビデオで管理人さんが、「自分で訳した明細書は覚えている」という風なことを話していたけれど、これこそ将棋と一緒で、自分が指した手は覚えているし、なんでその手を指したのか(他の手と比較をして、こちらのほうが良かった、とか、時間に追われて、直感的に良いと思ったから、とか)とかも、一通りは覚えている(だからこそ、将棋が終わった後に「感想戦」という、二人で板を挟んでの振り返りができる)。


自分もこれまでに訳した明細書はだいたい覚えているし、見直しの時は「ここはこんな風に考えてこの言葉を選んだ(まだ選べていないから見直しが必要)」ということは思い出す。




あとは、誤訳研究シリーズでも言われていたけど、特許翻訳で一番難しいのは、AよりBが大きいのか、その逆なのか、AはBを包含するのかそうじゃないのか、っていう、相互の関係を理解することなんじゃないかと、自分は思います。


そこを理解するのに、物理や化学の基本的な知識があれば、早く理解できるってことなんだと思います。




今日の進捗

・ジョブの見直し(2h)

・印刷資料の整理、読み込み(2h程度)

・トライアル(4.5h)

・メールのやりとり等(1h程度)

・用語集最適化