というわけで、足を運んだのは大阪の福島にある「関西将棋会館」
大盤解説が始まるのは18時半からで、受付が18時から。
時間を勘違いして1時間くらい早く着いたので、お金を払って将棋道場で一局指してきました。
まさか勝つことができるとは思っていませんでしたが、案外覚えているもんだなあ、と思いました。
大盤解説の様子。
最終局は、10人で5局が一斉に行われ、
その進行を、この盤で再現しながらプロが解説。
ちなみに、対局自体は全て東京で行われ、
大阪では、この解説場の上の階でプロ棋士や奨励会員が大勢集まって検討、
そこから数人降りてきて、ローテーションで解説、というものでした。
いちおう、正式に「解説者」となっていたのは上の四人で、
一番左は、「怪物くん」こと、元竜王の糸谷哲郎八段
(竜王というのは別のタイトルで、これが唯一全員が争え、新四段で挑戦可能なので、「一番強いタイトル」とも言われています…)
その左は、千田(ちだ)翔太五段。
今年のNHK杯戦でベスト4に進出しています。
その左は、北浜健介八段。
今年のNHK杯で、あの羽生さんを撃破しました。
そして一番右が、室田伊緒女流二段。
今日のような解説会に引っ張りだこの、将棋界のプリンセスですね。
囲碁界の帝王、井山裕太さんが元夫で、昨年末に離婚されたよう…。
(めっちゃ個人的な話ですが、井山さんも室田さんも自分と同い年で、自分にとっては理想のカップルでメンターにしてたので、離婚の話はめっちゃショックでした。お互いに多忙を極めてすれ違いが多くなっての結論と言うことで、円満離婚?だったようですが…)
その時はなんとも思いませんでしたが、今こうやって書いていると、蒼々たるメンツですよね(笑)
(たぶん、将棋を知らない人には全く理解して頂けないでしょうが…)
解説会に来て良かったのは、その熱気でした。
プロの掛け合いも面白かったですし(これはたぶん、関西なんだからでしょう)、
実際の進行でも、手の意味を説明されて解説がさらさらと進んでいくと、「そこまで考えているのかあ…」「そんな手があるのかあ」と、驚きと感心の連続。
将棋の進行そのものは、ニコ動でも配信されていたようですが、「現場」に足を運んで空気を味わうことって大事ですね。
(自分なりに読み手を考えて、プロの考えと照らし合わせられるのもよいのかと)
午後9時くらいに「後手必勝」と言われていた、挑戦権争いの直接対局がもつれてドラマが起きたり、
渡辺さんのカッコいい「読み切り」の差し手や、
屋敷流二枚銀、
残留の危機に途中ありながら、前局、そして最終局を連続で勝ちきって残留を決めた広瀬さんと、
観戦していて胸が熱くなる時が多かったですし、自分もこれくらいやらないとなあ、と改めて発奮材料になりました。
(昔から応援している久保さんが降級になってしまったのは、非常に残念ですが…)
ちなみに、このブログは将棋会館近くのホテルで書いています。
本当は終電で帰ろうかと思っていたんですが、その時間が午後10時台で、さすがにこの時間に帰るのはどの決着も付いていないので意味ないやろう、と思い、直前に変更したわけです。
久しぶりに午前1時半くらいまで起きていましたが、将棋を朝からしてこの時間まで戦い続けるプロってすごいなあ、と、始めてその壮絶さを体感しました。
(ほんとうにどうでもいいけど、30代、40代になっても月に数日こういう日があるって、将棋のプロって気力・体力がないとやっていけませんね…。健康に悪そうですけど)
自分は深夜12時をまたいで起きていることはまずないですが、
年に一度の大盤解説なら、毎年きてもいいなあ、と思いました。
(まあ、今年は最終局まで挑戦も降級も決まっていなかったので、面白さがあったとは思うのですが)
今日は、渡航手続き書類を作りながら、持ってきた民法案内や新書を読もうと思います。
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