2017年1月4日水曜日

評価経済は資本主義経済を凌駕するか

去年の暮れから、ドイツ在住の、あの中禅寺湖ボート翻訳者さんのメルマガ?に登録しているのだけれど、


昨日送られてきたメールで紹介されていた本の中に「評価経済社会」というのがあった。



本のタイトル的に「岡田斗司夫さんかな?」と思ってAmazonで調べてみたら、




案の定、岡田斗司夫さんだった。



でもね…



今頃この本紹介するとか、個人的にはない。


だって、この本の出版は2011年だし、



僕でも3年くらい前には「評価経済」について、岡田斗司夫さんの本読んでて、このことは知っていたし、肌感覚で理解できることもあった。



かくいう僕も、一時期は「評価経済がこれから席巻するんじゃないか」とは思っていたけど、


たぶんそれはほぼ無理。


というのも、今の世の中にある資本主義社会の枠組みが強すぎるから。




というか、そもそも「資本主義社会」「評価経済社会」という二項対立で捉えるのがそもそも間違っている。



例えて言うなら、資本主義社会は「ユークリッド幾何学」で、評価経済社会は「非ユークリッド幾何学」みたいなもので、それぞれの前提条件が違うし、文法も違う。


だから、「三角形の3つの角の和は180℃」という定理(公理?)は、ユークリッド幾何学平面でしか成り立たない。



これが「正しい」とか「間違っている」という話はナンセンスで、ユークリッド幾何学の世界ではこの文法が適用されるから、それに則らなければいけない、という話。



だから、資本主義は未だにこの世の中の至るところで適用されているから、それに則って行動するほうが楽なのだ。



もちろん片や、Couchsurfingとかでお金をかけずに泊まることができたりもしているけれど、これもそもそも「資本主義経済」に対するアンチテーゼ的に発生しているので、お金を引き合いに出さずには評価ができない。



なので個人的には、お金をしっかり稼ぎつつ(資本主義経済のルールで生きつつ)、お金をかけずに済むところはそれで済ませればいい、というスタンスがいいかな、と。


だって、無料で誰かの家に泊まらせてもらっても、気を遣ったり快適じゃなかったり、とかあるわけだから。



必要に応じて、どっちかを選べるような体制にしておくのがいいんじゃないかな、と思っている。




というわけで(?)、昨日届いたメルマガの内容があまりにショボかったので、速攻で解除。


だって、メルマガで「Kindle unlimitedで本が読み放題なので便利です」とか言われても…



そのサービスで読める本って限られているし、もしかしてビンボーだからAmazonで本買えないのかな?とか思っちゃうわけです。


まあ、僕みたいにとりあえず買って積ん読が増えていくのもどうかとは思いますが(苦笑)




それに、メルマガで『ライフハッカー「2017年の活躍に注目したい人々」に選ばれました!!』とか言われても…。


管理人さんの言うとおり、本当に活躍している人って表には出てこないというのをここ数年で理解できたので、こういうのを見ると腹が立つww



てか、何を持って「活躍」とするかも分からないですしね。

(というか、こういうライフハッカーとかハフィントンポストも、ある種グルになってやってるから、そんなにすごいことではない)



こういう人は、きちんと年末に公開処刑されないといけないんじゃないですかね…




あ、話が戻りますけど「評価経済社会」の本は、もっと踏み込んで読み込めると面白いですよ。



この本で、「他人が何に価値を見出しているのか」ということを本質的に捉える訓練はできると思います。


結局、お金のやりとりが発生するのも、その前に「評価」があり「価値を認める」行為があるわけで。


例えばこういう本とか。



評価経済が資本主義経済に打ち勝つことはまずないですが、評価経済の本質を捉えることができたら、それって結局マネタイズ力に変わるので、案外こういう本を読んだ方が、勉強になります。

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