2016年7月15日金曜日

特許翻訳のプロになるために必要なこと

僕が特許翻訳者としてキャリアを作っていこうと腹を括ったときに申し込んだのが、レバレッジ特許翻訳講座でした。


今でも時々、「この講座を利用せずにプロになれたのか?」と考えることがありますが、その答えは


「なれたと思う、けど、講座を利用しなかったら3年くらいかかっていただろう」ということです。


(ちなみに、この講座では「半年で結果を残したこの人に学べ」みたいに紹介して頂いていますが、自分としては、高レートの取引先に合格するのに11ヶ月くらいかかっているので、半年で区切りが付いた、とは思っていません)



じゃあ、なぜこの講座を利用してよかったと思うのか。


それは二つあって、

・本物のプロの仕事の実演をビデオ越しに見て勉強することができる

ということと、

・質問ができる

ということでした。



特に自分としては「質問権」を活用するために、この講座を利用したといってもいいくらいに、質問をいろいろして、考え方のヒントや別の考え方を教えて頂きました。



自分1人で進めていたら、何が正しくて間違っているかの考え方を得るのにも時間がかかるし、勘違いに気づかないまま勉強を進めてしまう危険性もあったと思います。


そういう意味で、「自分を客観視してくれる存在」がいた、という意味で、この講座を活用できて良かったと思っています。





さて…



ここまで書いて勘の鋭い方なら気づいたと思います。



「特許翻訳のプロになるために必要なこと」とは





主体性





です。



僕が講座に求めた価値は、上に挙げた二つのことでしたが、


これら二つに共通しているのは「主体性」です。



それは、ビデオを見て自分なりに調べたり、翻訳をしてみる、ということと、

自分なりに考えて質問をしてみる、



ということです。


考え方の正誤は重要じゃ無くって、兎にも角にも「自分でやってみる」ことが、プロになるためには必要なのです。


それを持った上で、「どういう風にこの講座を活用すればいいのか?」ということを考えて、実際に使ってみる。


この講座は、CVの書き方から特許翻訳の実務、そして関係分野の勉強と、「オールインワン」でサービスを提供しているのが強みです。



が、そもそも本当に「ゼロ」な人なんて、居るのでしょうか?



学生でも、履歴書・職経書くらいは書いたことあるでしょうし、


特許以外の翻訳の仕事に携わったことがあるなら、翻訳の実務の経験はある。


あるいは、これまでのキャリアでプリンターの製造とか繊維・衣類の営業とか化学合成の実験とかをしたことがあって、明細書に出てくる分野とかすっている場合だってあるわけです。



その時点で、既に「ゼロ」ではないわけですよね。



あとは、自分が持っている素材を、特許翻訳の実務にどう繋げるか、そこを腹で理解して自分で実行できるようになれば、プロにはなれるわけです。



その繋ぎのプロセスを理解することに、この講座を利用する価値はあるのではないでしょうか。




講座でも言われている、「砂漠を走る船」の話では、「素朴な科学の現象、小中で勉強した内容と、特許明細書の内容をつなぎ合わせるための思考/プロセスが欠落している人が多い」という逸話が紹介されています。



これを、「特許翻訳者になるためのプロセス」と読み替えてみればどうでしょう?



自分の手元に素材はあるけど、それをどう組み合わせたら特許翻訳のプロになれるのかが分からない。


その間をつなぐ役割を、この講座は提供している。


そう考えてみると、自分で考えて主体的にこの講座を活用していくことができれば、プロになれたも同然です。


だって、到着地点が見えているわけですから。



自分で考えて、この講座を使って足りないところを補っていく。


そういう主体性を持って活用していけば、絶対にプロにはなれます。



あとは、継続する気持ちというか根性というか、気力みたいなものも必要ですけどね。


まずなによりも「主体性」を持っているのであれば、第一段階はクリアできていますよ。




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