2017年4月25日火曜日

経験でしか言葉は紡ぎ出せない

盲目のヘレンケラーが言葉を覚える際に、サリバン先生(アン・サリバン)は、


熱湯にヘレンケラーの手を入れて「これは熱い」、


冷水に同じく手を入れて「これは冷たい」…という風にした、


ってことは結構有名な話ですけれど、



これって、人間が言葉を理解する上でのすごく重要なプロセスを物語っていると思う。


人間が心を動かされるのは、自分が知っている言葉から具体的なイメージを想起できた場合だと思っていて、だから、小さい成功体験が1つでもできると、「ああ、こういうことなのか」ということが肌感覚で分かるようになる。


そうすると、「特許翻訳者になる」という言葉でもいいけれど、その言葉が「どんなものなのか」ということが、実際に分かるようになりますね。


長倉さんが

「どこにでも行ける」という感覚を創る

という記事で書いている内容が、すとんと理解できた気がする。


「意識高い系」の弊害は、言葉「しか」知らないことじゃないのかな…



そういう意味では、「どんどん行動してどんどん失敗する」ことの大切さも理解できますね。


行動しないと言葉を知ることはできない。




2 件のコメント:

  1. 「失敗」「挫折」という言葉から、ほろ苦さとか息苦しさを感覚的に再現
    できる力はAIにはありませんからね。(^_^

    返信削除
    返信
    1. 失敗についても確かに同じですね。

      ただ、人間って脳をだますこともできるので、AIが作った(データとしての)この場を「これは人間が作ったに違いない」と、騙してしまう場合もこれから出てくるのかな、と思います。

      人間って奥深いですね。

      削除