2016年4月14日木曜日

ト○ドスの有料カスタマーサポートがオワっていることが判明

私がレバレッジ特許翻訳講座を受講したのは、2014年の秋口なんですが、
その時に、講座で推奨されている翻訳支援ソフトも、高いお金でしたが、購入しました。
いわゆる「デファクト」と呼ばれているソフトです。

ライセンスが二つ付与されるほうで、確か10万円近くしましたね。



でこのソフト、サポートを受けるには別に料金を払わないといけない、っていうことになっていて、
最初の一年は、仕事で使っている間に急に何か起こるといけない、
と思ったのもあって、一番対応の早いプランに、2万円くらい出して申し込んだんですよ。


まあ、一年使ってみて「あまりアテにならんな」と思ったので、二年目以降は延長せずにいて、
翻訳支援ソフトも、これはあまりに勝手が悪いので、memoQという、ハンガリー発のソフトに乗り移ったのは、

このブログをご覧頂いている方にはおわかりかと思います。



ただ、未だにこのデファクトソフトは手放せない、というのがあって、
その理由は、翻訳のチェック時の勝手が良い、というのが一点。
もう一点は、このソフトのパッケージで仕事のやりとりをする取引先がある、というものです。

訳文チェックは、memoQだと原文と訳文が上下表示になるんですが、
レイアウトが微妙で目が疲れるので、勝手がよくない。

一方、ト○ドスのほうは、枠線が上下で付いていて、文章はその枠内にきれいに入っているので、
スムーズに見直しができるのと、
セグメント番号も書かれているので、
誤字脱字の修正等を行うときに、
印刷した見直しファイルの番号を、パソコン上ですぐに確認できる、

というのが、今まで使ってきた中で「唯一」といって良いほどの強みなので、

未だに、こちらのソフトも「最有力補欠」のような存在になっているのが事実なんです。


で、まだ前置きが続くんですが、
この四月から、取引先の1つからレビュー案件を頼まれることが多くなりました。
これは先方が言うところでは、「表現などが硬かったり、こなれていないため、クオリティの高い登録翻訳者の文章を確認してもらうことで、参考にしてもらえれば」という意向のようで、

まあ、本音と建て前をどう捉えるかは人それぞれだと思うんですが、

個人的には、もっと高みにいる人から学びたい、ということと、
これからも長く特許翻訳に関わっていきたいので、細かい部分での気づきも得たい、

という思いもあるので、こちらの会社は当面、レビューの仕事を受けることにしました。

(他の取引先からは翻訳案件を相変わらず受けているので、収入はある程度安定している、というのと、レビューでの気づきを他社業務にも生かせる、というのも自分としてはメリットに思っている、という事情もあります)


で、このレビュー案件もト○ドスのパッケージファイルをやりとりするんですが、
今まで翻訳用の操作しか行ったことがないので、レビュー用の操作がよくらからないんですよね。

先方のメールでは、事前に簡単な操作・業務の流れは伝えてもらったんですが、

如何せんト○ドスなので、すらすらと進められる期待はハナからしていないわけですよ。
で、やりとりをしていると、どうやら先方が登録スタッフ向けに作成したト○ドスのマニュアルがあるようで、
そちらも支給してもらって、確認してみることにしました。

(これまでにSkype面談や会社訪問もしたのですが、おそらく登録時に「ト○ドス使えます」となっていたので、こういう資料は要らないと思われていた模様)


そして先日、そのファイルを受け取ってざーっと目を通していたんですが、




ト○ドスの有料サポートに問い合わせて解決しなかった事案の解決策が載っている…(笑)




例えば、英日翻訳の時に用語集を紐付けていると、
用語集に「及び」という登録があると、
翻訳の際に「お」で始まる別の言葉、例えば「オクチル」とかを手入力しようとすると、

「及び」が勝手に入力されてしまう、という事案がありました。


これ、サポートに問い合わせた時は「バグのようですので今後改善します」と言われて、
「そうなのか。でも、こんなバグも直せないのに型番だけ最新にして旧形式のサポートは切り捨てるってどうよ?」


と思っていたのですが、


支給されたマニュアルを見ていたら、これは


「オートサジェスト」という機能のon/offによって解消できるのだとか…。



あとは、数値(数字)以外の文章が完全に一致している場合、普通「完全一致じゃないでしょ」と私なんかは思ってしまうのですが、ト○ドスはこれを「完全一致」とみるらしく、数字だけ半角で変更になって、勝手に入力されてしまうんですよね。

後は、表の数値が延々と続いているところでも、勝手に半角に変換されて自動入力されてしまうとか。


これもサポートに問い合わせてもきちんとした回答が得られなかった記憶があるのですが、
マニュアルを見ていたら「自動入力」という設定を変更すれば、入力前に確認画面が表されるようになったり、そもそも入力されないようにすることができるようです。

(ただ、なぜか自分の場合、設定を変更しても反映されないという…)




いやー、これは正直驚いたというか、呆れてしまいました。


サポートの回答が嘘だった、ってことでしょう?


しかもこっちはお金払っている。


なんでこんなヤクザな商売をやっていて生き残れているのかが不思議です。



当時は「そうなのか」とおもって、期待した回答が得られないことは分かっていましたが、
さすがに嘘はよくないでしょう…。


というか、この内容でソフトが10万、サポートが1~2万円っていう価格設定って、どうなんでしょうか。
(というか、無料サポートでも嘘つかれると嫌ですけどね)


memoQは外貨支払いとなりますが、通常でも6万円程度ですし、軽い。




なんというか、本当に怒りがこみ上げてきますね。
こんなヤクザな商売でユーザーからカネを巻き上げて世の中にはびこっている、ということに対して。


本当に早く潰れてくれないかなって思いますけど(笑)
こういうのは七夕で短冊に書いても無理でしょうね。


どうですかね、
とりあえずあと10年間は特許翻訳で稼ぎ続けるつもりですけど、
それまでに業界のデファクトが変わってくれないですかね(笑)


なんつーかな。




仕事は楽しいのに、ト○ドスのせいでQOLが下がってしまうとう根本的な矛盾。








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