2015年12月16日水曜日

2015年12月16日

・ジョブ 8h


マクマリー有機化学(下)より、等電点の話。


アミノ酸のアミノ基、カルボキシル基がそれぞれカチオンとアニオンになるけれど、


これが酸性溶液か塩基性溶液かで、どちらのイオンが生成するかが変わってくる。


で、中性溶液だと共に電離して双極性イオンになり、


この時のpHを等電点という。



なるほど。



で、酸性アミノ酸はアミノ基が共に電離してカルボキシル基は電離しないので、等電点の値は小さくなり、塩基性アミノ酸だと、カルボキシル基が共に電離してアミノ基は電離しないので、等電点の値は大きくなる。


なるほど。


で、これらのアミノ酸が組み合わさってできているタンパク質も、それ固有の等電点を持っている(含まれるアミノ酸のそれぞれの等電点の平均みたないもの)。


そして、この等電点の違いを利用した分析方法が、電気泳動。



なるほど。




分析方法ひとつにとっても、アミノ酸の電離の性質の利用や、クロマトグラフィーでも物理的性質(質量とか)や化学的性質(どういう化合物と反応しやすいか、とか)の違いによって、用いる分析手法が異なってくるし、


こういうのを多面的に理解できていれば、幾つかの化合物が出てきたときに、「この分析方法を使えばうまく分析できそうだ」ということが、分かるということですね。


(つまり、物事を多面的に見れる力が大事と言うこと)



けどまあ、どの分析手法がいいのか、ということを理解するのは、東京から大阪に行くのに、予算や時間制限などを考えて、飛行機がいいのか新幹線がいいのかバスがいいのかを、自分なりに判断して選択できることと同じだと思うのだけど…。





0 件のコメント:

コメントを投稿