2016年1月26日火曜日

パーミル(‰)と鉄道の話

化学ビデオの097号の終わりのほうで、ppmについての話が出てくる中で、‰(パーミル、千分率)の話が出てきました。


管理人さんは「鉄道は全く分からないんですよね…」とおっしゃっていましたが、



自分は幼い頃から鉄道にはまっていて、パーミルは勉強していたんですね。


(日本の)鉄道の世界でパーミルが一番話題になるのは、今はなき「碓氷峠越え」の話の時でしょう。


確か、長野オリンピックが開催される直前に、北陸新幹線(当時は長野新幹線と呼ばれていた)が長野まで開通したのですが、

それまでは、群馬県の横川という駅と、長野県の軽井沢の間の路線が、「日本で一番勾配が急な区間」となっていました。


数値で表すと、66.7‰。つまり、「1000m(1km)進む間に、66.7mの高低差ができる」ことになります。


この勾配は、車で考えるとたいしたことなさそうですし、実際の感覚でも、そんなに「急」ではないような気がするのですが、


鉄道の世界は別物で、この勾配をクリアするためにものすごい設備が投資されていました。



それが「この区間だけをエスコートする専用の機関車」でして、






この動画が分かりやすいかと思うんですが、横川方向に「機関車二両」をくっつけて、この区間に挑んでいたわけです。


碓氷峠の区間は、両駅の頭文字を取って「横軽」と呼ばれていましたが、軽井沢側が高地になっています。

横軽専用の機関車は「EF63」という形式でしたが、これを二両くっつけて(専門的には「重連」といいますが)、


↓のように


←長野・軽井沢  □□□□□□□□□□ ●● 横川・高崎・上野→

□で表した列車に対して、●●のEF63を横川方面に取り付けることで、

軽井沢方面行きの場合は、列車を後押しし、

横川方面行きの場合は、列車のブレーキ役となって、役割を果たしていました。


これだけでも、鉄道の勾配で66,7‰がどれだけ大変なのかが分かりますね。



(ちなみに、似たようなことは、広島県の通称「セノハチ」(瀬野~八本松)でも貨物列車に対して行われています)





自分は、小さい頃に鉄道の図鑑?を読んで、交流と直流の違いがあることを知ったり、日本の周波数が東西で異なることを知りました。

あとは、時刻表を読みあさってJRの駅はだいたい分かるようになって、日本地理も好きになりましたし、

都市圏でのインフラ整備などについても勉強することができましたから、


鉄道からは本当に多くのことを学ぶことができたと思っています。
(最近すっかりご無沙汰なんですが…)


ちなみに、日本地理については、とっかかりが時刻表だったので、未だに「大仙市」と言われるよりも「大曲」と言われた方がピンと来ますし、「越前市」と言われるより「武生」と言われたほうがピンときます。


日本地理が好きで良かったのは、初対面の人と話すときに出身の話になって、その町が分かるとか、特産を知っているとか、とりあえず「相手の懐に入っていきやすい」というのはありました。(もともと、人見知りなので…)


先日の特許情報フェアの時でも、立っている営業マンと話すときに出身地の話から盛り上がっていきましたし、和佐さんの超速セミナーの後の懇親会でも、庄原市から来た人がいて、「名前は知っていますよ」みたいな感じで話ができました。



鉄道でいうと、色んな割引制度もあるので、そういうのはまとめたいとは思うんですが…




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