2015年11月2日月曜日

翻訳者は黒子と言うけれど…

時々困ることがある。



クライアントによっては、翻訳支援ツール用のデータを一式で支給するところがあるのだけれど、


その時にはだいたい、メモリが付属してきて、原文の完全一致(や部分一致)が見られるところは、ディスカウントが行われる。


こういう方法は致し方ないと思っているけど、個人的に気になるのは、既訳部分を見ていると「この文章は自分は書かないな」という時が多々あるということ。


それは細かなてにをはであったり、語順であったり、日本語の選択であったりする。

自分の日本語のクセを言語ができるほどではないけれど、読んでいて明らかに「自分は書けない」表現がある。


こういうのが出てくると、自分が訳す部分との言葉のリズムの違いとかが気になってしまう…のだ。

自分はこっちの言葉のほうが好きなのに(しっくり来るのに)、既訳部分に別のものがあると、それがノイズになってしまう。(それに合わせるのも、自分で乗り物を操縦できないというか、そういう違和感を持ってしまう)


(そういう意味では、本当に1から100まで、自分で訳す方が、言葉の揺らぎや訳語の確定も一貫性を持って行えるから、いいんだろうと思う)



今まで受けたそういう仕事に、用語集の支給がなかったからだけなのかもしれないけれど、


自分はあまり、黒子には向いていないのかも…(結構我が強いほうだし…)





0 件のコメント:

コメントを投稿